多田 裕樹

【ご氏名と修了年度】

多田裕樹

2011年3月環境科学専攻修了 緑地環境研究室(村上研)所属

 

【現在のご職業(就職先あるいは所属)】

株式会社三菱地所設計 都市環境計画部

 

【お仕事の内容】

私の所属する部署は、組織設計事務所の土木職能部門として、「まちづくり・開発」「景観」「環境」「交通・インフラ」といったキーワードから派生する業務を中心に行っています。私自身は、ランドスケープの設計監理、都市計画マスタープランの策定、環境調査等を担当しています。

 

【当専攻での研究内容】

都市の温暖化(ヒートアイランド現象)が樹木の生物季節(開花や紅葉の時期)に与える影響を研究していました。(修士論文タイトル:都市環境が樹木の生物季節に与える影響に関する研究)

 

【当専攻で印象に残っていること】

バイオ、気象、都市計画、国際協力、倫理など、多様な専門分野の先生、学生がいることが環境科学専攻の特徴です。「環境」という漠としたものに働きかけるとき、自身の専門分野からのみ見つめるのではなく、多くの視点を踏まえた上での判断が必要となります。どのような見方があるのか、常にまわりから吸収しようと思う姿勢でいれば、多くの発見ができる専攻だと思います。

 

【後輩へのメッセージ】

私にとっての大学院は「論を積み上げる」時間でした。将来、皆さんが論文を書くような仕事を選ばれなくても、恐らくほとんどの場面で「論」が求められます。「誰も正解がわからない」「正解が一つではない」事柄に対して自分の主張を示すためには、「論」が必要となるからです。大学院におけるその題材は研究ですが、大学院ほど「論を積み上げる」ことに広く、深く、じっくりと思考を巡らせることのできる時間はないかもしれません。苦しいこともあるかもしれませんが、是非その貴重な時間を楽しんでもらえたらと思います。